Secret
おいしさの秘密
創業者の横井博が生み出した
「元祖あんかけスパゲティ」。
永きにわたり愛されるヨコイの
味のこだわりをご紹介します。
1週間熟成させる
手間ひまかけた
オリジナルソース
ヨコイのあんかけスパゲッティで最も印象的なのは、なんと言ってもソース。創業者の横井博が辿り着いた究極のスパゲッティソースです。
ソースの構成は大きく分けて野菜:7,トマト:2、肉:1の割合。特に野菜は季節によって含まれる水分が変わるので、ソース作りに最も相応しいものを使います。
それら厳選した材料を2日がかりで、30分ごとにコゲつかないようにかき混ぜながらコトコト煮込みます。火から上げた時点ではまだまだ素材の味の集合体といった状態で、角が立った味。これを1週間冷蔵庫で熟成させます。これにより具材の旨味がソースに染み込み体積は減少、味がぎゅっと詰まるとともになめらかさとコクが加わり、ようやくヨコイのソースの完成です。
絶妙なとろみは
味わいと大切なものを
守るため
あんかけを支える絶妙なとろみ。これはでんぷん(片栗粉)の繊細な配合によってつくられています。
ソースの旨味が麺と絡むために欠かせないのはもちろんですが、もう一つ大きな役割があります。それはあつあつの料理を冷ますことなくお客様に提供するため。初代横井博の「熱いものは熱く、冷たいものは冷たく」という料理へのこだわりから生まれたものでもあるのです。
このとろみに限らず、ヨコイの味わいや食感を決めるのは料理人の「あんばい(塩梅)」。もちろん連綿と受け継がれたレシピがありますが、気温や湿度を肌で感じ、まさに微妙なさじ加減でコントロールしています。だからこそ、いつも変わらぬあんかけスパゲッティをお客様に提供できるのです。
絶妙な香りと辛さ
決め手は黒胡椒
1週間熟成したソースには、もう一つ大きな特徴があります。
それはソースから漂うスパイシーな香り、口の中に広がる絶妙な辛さ。「きっと複雑なレシピがあるのだろう」とお思いかもしれません。でもこの風味、実は黒胡椒だけで作られているのです。
その秘密は胡椒の挽き方。細かく挽くことでソースと上手く絡み、口に含んだときに角が立つことなく、すーっと入り込み、次に辛味が口の中に広がります。
こうした挽き具合へのこだわりと、唐辛子ではなく胡椒を使うのも、このなめらかな辛さと、抜けるような香りを実現するため。創業時から同じ種類の胡椒を使い、今も変わらずその風味をお客様に提供しています。
試行錯誤の極太麺
誕生のきっかけは
意外にも?
ヨコイのあんかけスパゲッティと言えば、ソースと並ぶ特徴が2.2mmの極太麺です。
うどんやそばをはじめとする麺文化の日本にマッチする太麺を念頭に、ソースに合う麺を探していた横井は、懇意の製麺工場に試作を依頼するものの、理想とする食感の麺に出会うことができませんでした。届いた麺の試食を繰り返す、試行錯誤の日々が続きます。
そんなある日、届いた麺でスパゲッティを作り食べてみると、絶妙な歯ごたえとソースとのマッチングを感じました。横井はこれだ!と思い、製麺工場に連絡をとってみると、その返答は意外なものでした。「従来の麺と変わらない」。そんなはずはないと、直径を測ってみるとこれまで納品されていた試作品と比べて、ほんの少しだけ太いことが分かりました。工場で検証すると、なんと麺を絞り出す機械の先端(ダイス)が摩耗し広がっていたのです。
これがきっかけで2.2mmに決定。以降ヨコイの麺はこのサイズで作られています。しかし、誕生のきっかけとなったように、ダイスは摩耗します。実はヨコイの麺も納品時期によって微妙に変化しているんです。微妙な違いを感じていただくのも、楽しみ方の一つかもしれませんね。
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